(1) 商業
①クリニーング店の受付
・商品をAIが自動的に判別して、お客さんが自動で受付できる仕組み
【ジャンル】深層学習:画像分析-分類
少子高齢化の進む、福岡県田川市でクリーニング店を営む田原大輔さんは、人手不足を解決し、 スタッフの時間を顧客とのコミュニケーションなどより生産性の高い仕事に使えるようにと、 レジの業務を「AI」に任せる仕組みを開発しました。機械学習についての知識がなかった状態から スタートした田原さんの挑戦と、その背景にある想いとは。
②焼きたてパン瞬時に会計
【ジャンル】深層学習:画像分析-分類
値札が付けられない焼きたてのパンを瞬時に画像で識別し、価格を自動で計算する専用のレジシステムの 利用が広がっている。セルフレジの普及が進む中で、その効果を検証した。
③小売業での応用
売上データ、天気データ、曜日による売り上げ予測
【ジャンル】機械学習:教師ありモデル-回帰
過去に店に訪れた顧客のデータを集めて、AI(人工知能)がそれらのデータを解析し、データに潜む パターンや傾向を見つけます。AI(人工知能)が導き出した結果を踏まえて、天気や曜日によって変わる、 商品の発注数を決めることができるでしょう。適切な商品の個数や、提供する時間帯などが正確に解析 できれば、収益に関する情報も得ることになるのです。
④コンシェルジュ:AIチャットボットが作成できる
カスタマーサポート、マーケティング領域に特化したAIチャットボットを開発・提供している企業。 自社開発のAIチャットボット「ConciergeU」は自然言語処理エンジンを搭載しており、顧客とのやり とりに自動対応する。
ConciergeUではWebサイト、Facebookメッセンジャー、LINEなどあらゆる対話型のサービスと連携可能。 また、自動翻訳エンジンを搭載しており、英語、中国語、スペイン語などの主要言語のみならず100を 超える言語に対応している。
(2) 農業
⑤きゅうり農家
・きゅうりの仕分けにAIを導入し、誰がやっても同じ基準で仕分けることができる
【ジャンル】深層学習:画像分析-分類
静岡県のきゅうり農家・小池誠さん。きゅうりの仕分け作業(等級を判別する作業)が、小池さんのお母さん一人の負担に なっている現状を改善したいという想いで、自ら独学で「AI」を学び、誰でもお母さんと同じ基準で仕分けができるようになる 「きゅうりの等級判別機」を開発しました。「AI」に関しては0から勉強したという小池さんの挑戦と未来への展望とは。
(3) 運送業
⑥AIタクシー
・未来のタクシー乗車需要の予測データを提供することで、タクシーの効率的な運航を 実現し、お客さんの待ち時間短縮
【ジャンル】深層学習+多変量自己回帰-回帰
未来のタクシー乗車台数をエリア毎に予測し、タクシードライバーに提供することで、効率的にタクシーを運行し、 お客様のタクシー待ち時間の短縮など、タクシー乗車に関する需要と供給の最適マッチング実現を目指したシステムです。 2018年2月にサービス開始しました。
⑦車載カメラで自動運転
【ジャンル】深層学習
通常の自動運転は、ライダーと呼ばれるセンサーや車載カメラなどを利用して、実現しています。しかしこの自動運転は、車載カメラによる 人間の20回の運転映像をディープラーニングし、障害物の把握や走行ルートを人工知能が学習した結果、実現されているとのこと。その精度は良く、 細い田舎道のような道路や夜道の走行もスムーズにできています。
(4) サービス業
⑧富士急ハイランド顔認証入退場システム
【ジャンル】深層学習:画像分析-分類
富士急行株式会社様は2018年夏、人気アミューズメントパーク・富士急ハイランドの入園無料化を決定。 これまでよりも気軽にお越しいただけるようになった分、園内セキュリティと利便性の向上が課題となりました。 現行のオペレーションが複雑化しないしくみを検討した結果、パナソニック インフォメーションシステムズの提案した顔認証技術をベースとする入退場システムを導入。 入園者様に安心してお過ごしいただける園内環境と、スムーズ入園やアトラクション「顔パス」乗車などの利便性を実現されました。
(5) 飲食業
⑨AIソムリエ
評価レビューからユーザの好みを分析し、オススメのワインを提案
【ジャンル】機械学習:教師なしモデル-レコメンド
(6) 工業
⑩IOT×機械学習でリアルタイム予測
機械が故障する前に前兆を予知
【ジャンル】機械学習:教師ありモデル-分類
(7) 医療
⑪医療分野での応用
病状診断
【ジャンル】機械学習:教師ありモデル-分類
AI(人工知能)がこれまでの蓄積された医療に関連するデータ(診断画像や健康診断の結果、 過去の膨大な論文等)を解析して、早期発見と適切な治療を見つけ提案します。
Deep Learning(ディープラーニング)によって、内視鏡手術への応用化する動きが始まって いることです。AI(人工知能)に上手な手術の動画を大量に学習させることで、手術の再現を 目指します。これが実現するには高性能の自動ロボットとの技術も共に求められていますが、 すでに実現化している分野もあります
今回紹介した技術が完成すれば、全国どこの病院でも高度なベテランの手技を活かした手術を 受けられるようになります。このサービスによって手術に伴う費用も下がり、治療による経済負担を 強いられる患者の医療費の負担も、抑えられることも期待されています
⑫Cogent Labs:AI OCR技術「Tegaki」などを開発
人工知能の研究・開発と関連ソリューションサービスを提供する企業。時系列データ予測 システムや自然言語、深層学習などの分野で研究開発を行っている。
AIで手書き文字をデータ化するOCRサービス「Tegaki」の手書き文字の認識率は99.22%を誇り、 データ入力の効率化とコスト削減を支援する。また、非構造化データを扱うことができる文章 検索システム「Kaidoku」は、文書の内容を解釈し、類似の内容の文書と分類できる。 弁護士業務での参考判例の検索、医療現場での情報整理などに使用できる。
(8) 金融
⑬金融サービスでの応用
信用スコアの算出
【ジャンル】機械学習:教師ありモデル-分類
例えば、みずほ銀行とSoftBankが共同で開始した、「J.Score」(ジェイ・スコア)です。 融資の基準となる信用度を数値化できるサービスで、誰でも無料で判定できるのです。 利用者は自身の年収や現在ローンがあるかなど、いくつかの質問に答えていきます。 それらのデータを基に、AI(人工知能)が、6段階に分けられた信用スコアを算出。 の信用スコアは、J.Scoreと提携している企業の優待サービスなどの特典にも利用されます
(9) 通信業
⑭セキュリティでの応用
サーバー攻撃の早期検知
【ジャンル】機械学習:教師ありモデル-分類
AI(人工知能)に予め、PCやサーバーの平常状態を学習させておき、万が一なんらかの攻撃を 受けた場合には、現在のシステムの状態と平常状態を分析します。監視状態からほぼリアルタイムでの 検知を可能にするのは、まさにAI(人工知能)の為せる業でしょう。
(10) 教育
⑮教育での応用
受講生一人、一人の苦手分野や解答にかかった時間を解析し、個々に 一番適した教材をAIがカスタマイズ
【ジャンル】機械学習:教師ありモデル-分類
AI(人工知能)が受講生一人、一人の苦手分野や解答にかかった時間を解析していきます。 個々の終了講座の結果データから、一番適した教材を、AI(人工知能)がカスタマイズして くれるということです。
集団で講座を受けた場合と比較しても、AI(人工知能)を導入した学習支援ツールを用いた場合の方が、 コストパフォーマンスが優れているといえるでしょう
⑯Crowdworks:教師データ作成の代行サービスを提供
クラウドソーシングで機械学習用の教師データ作成の代行サービスを提供している韓国の企業 (日本の総合型クラウドソーシング、「クラウドワークス」とは別の企業)。
機械学習には大量の高品質な教師データが必要となるが、企業は自前で教師データ作成のため の人手を確保せざるを得なかったが、同社のサービスを利用することで、画像データ、テキスト データ、音声データなど大量の教師データを短期間で獲得できるようになるという。
(11) 自治体
⑰エクサウィザーズ:自治体向けデータ解析サービスを提供
ディープラーニング、機械学習を用いた画像・データ解析技術に基づくソリューションを開発・ 提供している企業。自社事業として自治体向けデータ解析サービス「健寿君」がある。地方自治体 向けの市民一人ひとりの健康状態をAIで予測するデータ解析サービスだ。
ほかに、AIを活用した人事サポートサービス「HR君」も提供。蓄積した人事評価データを活用 して今後活躍する見込みの高い人材候補者を評価するなどデータを活用した採用活動をサポート する。
(12) 不動産業
⑱EAGLYS:データを暗号化したまま計算が可能
AIを活用したビジネスソリューションを開発・提供している企業。コア技術「VIKI」は データを暗号化したまま計算することを可能とする秘密計算暗号技術。VIKIを活用することで 計算の全プロセスを暗号化しハッキングされるリスクを抑えられる。
VIKIを活用したソリューションとしては不動産業務特化の「VIKI REALITY」がある。 各不動産会社が持つ成約事例などのクローズドデータやオープンデータを集めて暗号化状態で 学習し、最適な販売価格や類似物件を予測できる。
(13) ビジネス全般
⑲Evie.ai:AIアシスタントがメールで日程調整も
スケジュール調整AIアシスタントを開発・提供している企業。メールのCCに「Evie」 というAIアシスタントのメールアドレスを入れるとEvieが相手と自動的にやりとりして 日程調整まで遂行する。
さらに、ミーティングルームの空室状況も考慮する機能もある。 EvieはMicrosoft Office 365やGmail、Slack、セールスフォースなどと連携可能。 ビジネス現場でのスケジューリングに関わる時間・コストの削減を推し進める。
⑳AskStory:さまざまなデータマイニング用途に活用
AIを活用したデータマイニングを行っている企業。同社のコア技術であるAIエンジン「Askl」では、 患者の病気を自律的な診断、面接の自動スケジューリング、家電の自動化などが可能。
また、Asklを使用したアプリ「myOndo」はユーザーのエアコンの利用パターン、室内・室外の 温度を加味したうえでエアコンのエネルギー消費量削減を図る。アプリ「Whyme」では仕事と 求職者の最適なマッチングを可能にする。
http://www.askstorygroup.com/en
㉑シナモン:ホワイトカラーの業務効率を高めるサービスを展開
ディープラーニングや機械学習を活用し「ホワイトカラーの業務効率を高める」ソリューションを 開発・提供している企業。
自社プロダクトには、契約書の要点抽出、請求書の登録、手書き文書を読み取るAI-OCRサービス 「Flax Scanner」、ユーザーと商品情報をマッチングしてリコメンドする「Lapis Engine」、 自然言語でのやりとりが可能なチャットボット「Scuro Bot」、製品名や企業独特の用語を事前学習 させて精度を高める音声AI認識ソリューション「Rossa Voice」 などがある。
(14) その他
⑳ゑびや「来客予測AI」
創業100年以上の歴史をもつ、三重県の老舗和食店「ゑびや」は、長い間、経験と勘で行われていた 経営判断を、数字で見るやり方に方向転換しようと考え、2012年にAI(人工知能)を本格導入
各種データを分析して来客数や売上を予測。従業員数は変わらないのに売上は4倍、利益は10倍
・店舗の経営・運営の状況を一つのWeb画面で見渡せる「コックピット」の実現
・「来店してテーブルにはついているものの、まだオーダーを出していないお客様が、どこに何人 いるか」をリアルタイムに可視化し、「もうすぐ、いくつのオーダーが発生する」との情報を 店舗スタッフに知らせるといった仕組みも実現しています。
・来客数が1時間単位で予測できるので、人員の配置も事前に最適化することができます
㉑日本航空「マカナちゃん」
TwitterやFacebookなどSNSとも連携。ユーザーの過去の投稿内容から、独自の算出方法で、 ユーザーのキャラクターを9タイプに分類して、性格判断し、お客さまの好みにあったレストラン・観光地をすすめてくれる
㉒AIを活用したコールセンター用システム
問い合わせをしてきた顧客との会話内容を音声認識システムがリアルタイムにテキスト化し、 業務マニュアルやQ&Aデータから、その内容に適合する回答候補をオペレーターに提示する (機械学習と自然言語処理を利用して必要な情報を素早く取り出す)
㉓アサヒビールによる実証実験
アサヒビールでは、新製品の需要を予測するためにAIの機械学習システムを採用し、自社の需要予測と 実需の乖離によって起こる欠品や不良在庫の発生を減らす取り組みを行っています
NECによる最先端のAI技術である異種混合学習技術を採り入れ、発売直後の売れ行き傾向が似ている 過去の製品を自動検索させ、そのデータを参考にしながら製造量を調整する取り組みを始めました。 これによって在庫率を過去の製品と同程度に納めることに成功しています。
㉔東京海上日動火災保険
東京海上日動火災保険では、今年(2017年)2月から個人の保険契約者が送付してきた手書き書類(請求書)をAIを使って処理する新システムを導入しています。
同社では年間約170万件ほどの手書き書類が届いており、AIの導入によって業務時間の短縮や効率化が実現できました。
㉕日立ソリューションズ
日立ソリューションズでは、同社の人事向け総合ソリューションである「リシテア」シリーズの最新製品として、最先端のAI技術を取り入れた「リシテア/AI分析」を提供しています
リシテアシリーズ自体は、これまで1,000社以上、160万人を超える導入実績があるシステムです。これまでに築き上げてきた大量のデータをAIに解析させることにより、たとえばメンタル面 に問題を抱えている可能性のある人の推測や、他部署とのモチベーションの差異を可視化するといった機能をもっています。
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